更新日:2020.04.25カメの同居③ リュウキュウヤマガメ編
更新日:2020.04.25
カメの同居③ リュウキュウヤマガメ編
孵化した個体を置くスペース確保したのに、孵卵器の数が足りないことに気付いてしまった今日この頃いかがお過ごしですか?
最後に、ご紹介する同居はリュウキュウヤマガメ。
日本固有種で天然記念物に指定されています。
沖縄本島北部、久米島、渡嘉敷島にしかいないはずなのに、ちょいちょい本州の道路を歩いていることがあります(違法飼育はやめましょう)。
リュウキュウヤマガメは、展示場のミストを使用した後、活発に動き回る傾向があるため、同居してすぐさまミストのレバーをひねります。
ミストを止めると皆ワサワサ動き回ります。
展示場はメス群れを飼育しているので別で飼育しているオス2頭を混ぜるのですが、ここで不思議なことが起こります。
オス2頭は普段同じ容器で飼育しており、仲睦まじく(?)生活していますが、メスと同居させると、途端にオス同士激しく喧嘩を始めます。
ある程度力比べをするとメスを探しに展示場を練り歩きます(同居終了して、またオス2頭を同じ容器に入れてもそれ以降なぜか喧嘩をしません)。
メスを見つけるとヤマガメなりのダッシュ(思ったより早い)でメスに近づき乗駕を試みます。立体的な運動も得意(カメと思えば)なので多少の障害物は乗り越えられます。
孵卵器のことは産卵までにどうにかしますので、前2種含めて、産卵に至ってくれることを願います。
飼育展示係 大滝