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更新日:2022.09.12動物園の美味しいSDGsに向けて

更新日:2022.09.12

動物園の美味しいSDGsに向けて

動物園では木の葉をエサとする動物たちがいます。

野毛山動物園では、キリン、アビシニアコロブス、オグロワラビー。そして、モルモットやグレビーシマウマ、チンパンジーなどもオヤツで給餌したりします。

木の葉を食べるキリン.jpg

普段は決まった樹種を定期的に購入していますが、それだけでは足りません...。各担当者は少しでも多く、新鮮な木の葉を食べさせるため、時間を見つけては園内でせっせと樹木を剪定しています。

それでも...キリンには大枝が必要なため、ほしい量も採取の時間も足りないのです(涙)何とかしたい...これは木の葉を給餌する担当者共通の解消されない悩みです。

 

そんな悩みを一時的に忘れさせてくれることがたまにあります。

それは...園内や公園での剪定や伐採です。今回はペンギン舎のろ過装置改修工事にともないシラカシの大木を伐採することになったため、大量の大枝がでることになりました。

 

当日は2時間かけて運び込み、ペール缶8個とキリンの寝室に山盛りになりました。

寝室に山盛りの木の葉.jpg

さらに、展示場でもシラカシ祭りを同時開催しました。

展示場での採食.jpg

木の葉を食べるそら.jpg

美味しい顔を見せてくれ、汗を流した甲斐がありました♪

 

横浜市では、公園などで生じる樹木剪定枝等は、リサイクルを進める民間施設においてチップや土壌改良材などの資源になるか、焼却処分となっています。しかし、今回のように動物園で再利用ができれば、動物たちの餌になり、動物たちの命に変わります。これは立派なSDGsです。

木の葉を食べるモミジ.jpg

捨ててしまえば、処分されてしまう剪定枝を新鮮なうちに動物たちのもとに届けられるシステムができないものかと...いろいろな案を出しつつ、地域全体で動物たちの美味しい顔をこれからも守っていくことができたらと思っています。

(翌日は筋肉痛ですが、2頭の美味しい顔が見られて幸せです 落合)