更新日:2014.11.30できるようになりました
更新日:2014.11.30
できるようになりました
日に日に寒さが増してきましたが、みなさま体調はいかがでしょうか?
ライオン(ラージャー:オス)はようやく床暖房がお気に召したようで、最近は利用している光景を頻繁にみかけることができます。
実は、ライオンとトラのガラス越しに見える部屋は床暖房完備なので、ガラス越しとはいえ迫力ある猛獣の姿を見ることができます。(カメラの調子が悪く変な影が入っていますがお気になさらず・・・)
そして、最近ラージャーはあることができるようになりました。。。
まっ!できるようになったのは体重測定なんですけどね。
ライオンをはじめとする大型動物は人間用の体重計では足場が狭く測定に適さないため、車用の重量計を使用したりします。
その重量計の上に厚手のベニヤ板を敷き、その上に動物が乗ると体重が測れるという寸法です。
文章では簡単に書きましたが、実際はそれなりの馴致をしてをします。
なんの馴致もせずに体重を測ろうものなら色々なものが宙を舞い、僕は落ち込むことになるでしょう。
こちらは実際に使用しているベニヤ板ですが、所々ラージャーがかじった跡が目立ちます。
馴致初期は、よくベニヤ板をくわえて振り回し僕を困らせたものです。
体重測定に向けての馴致は、まずこのベニヤ板に乗ることから覚えてもらいます。
馴致の仕方は人それぞれなので、ここではあくまでも僕のやり方をご紹介します。
ベニヤ板に安定して乗ることができたら、重量計を模した角材を置き
その上にベニヤ板を敷きます。
これで、実際の重量計の段差に慣れてもらいます。
こちらは、馴致後期の様子ですが、底上げしたベニヤ板に乗っている間、肉を与えその姿勢を維持させます。
この写真の馴致をしっかりできるようになったら、機を見てベニヤ板を底上げしている角材を本物の重量計にすり替えて体重を測定します。ちなみに1週間前に測定した時は150kgでした。体型的に見ても十分かと思います。
馴致を始めてから4か月あまり・・・
自分の不器用さを呪うばかりです。
体重測定ができるようになったので、今後は定期的に測定してラージャーの飼育管理の参考の一つとしていきたいと思います。
おまけ
アムールトラ(メイメイ:メス)も継続して体重を測定しその推移を記録しています。
飼育展示係 大滝