更新日:2014.11.23小獣舎の体重測定 その2
更新日:2014.11.23
小獣舎の体重測定 その2
前回の記事では小獣舎のメンバー全10頭のうち、6頭の体重測定をご紹介しました。
名づけて『エサで誘導作戦』。
そしてこの担当者のたくらみを見抜いたのか、おいしい誘いに乗らなかった残りの4頭。
それはホンドテンのメス、テンコとホンドタヌキ3頭です。
こんなことであきらめる担当者ではありません。
大切な健康管理がかかっていますし、せっかく重い体重計を抱えて来たのですから!
バックヤードで飼育中のテンコ。
展示中のチュウゴよりもやや早く換毛が進行しています。
担当者が寝室に入ると威嚇するか、手近な巣箱に隠れてしまいます。
そこで♪
体重計の上に巣箱を設置しました。
『まるごと作戦』です。
測定日は10月30日、狙い通り入ってくれて体重は874gでした。
お次はホンドタヌキ。
そもそも警戒心が強いタヌキ。体重計はおろか、その上のエサすらも食べませんでした。
こちらは左からカナ、タマキチ。
寝室にいるときはこのように巣箱で休んでいることが多いので、
2頭は慣れ親しんだ巣箱に収まったまま、まずは『まるごと作戦』。
巣箱と2頭を合わせて約15kg。 持ち上げるのも一苦労です。
その後カナには移動してもらい、誘惑には弱いタマキチの性格を見込んで『エサで誘導作戦』。
巣箱の奥に好物の蒸イモを置きました。
怪しみながらもやはり...
誘惑に負けちゃったね(笑)。
タマキチの体重は4500g、カナの体重は5150gでした。
最後にホト。
エサを設置する前から覚悟は決めてくれていたようです。
ミス食いしん坊なだけあってそれなりに体重のあるホト。
担当者も気合を入れて持ち上げます。
ホトは6350gでした。
個性豊かな小獣舎のメンバーたちの体重測定は一筋縄ではいきませんでしたが、
それぞれの性格も垣間見ることができました。
次回も作戦が成功しますように!
それでは動物と体重計をにらめっこしながら動物園でお待ちしております☆
飼育展示係 植竹雅行