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とある一日の写真

更新日:2014.11.14とある一日

更新日:2014.11.14

とある一日

なんとなく始めますが、ある担当のとある一日の午前中の様子をざっくりとご紹介します。

出勤し、作業着に着替えをして仕事の準備を始めたら、各動物の飼育業務にとりかかります。
まずは、猛獣舎の様子を見にいくと
写真を撮った時には姿勢が戻っていましたが、獣舎に入った時はねじりパンのように見事にライオン(ラージャー:オス)は捻じれていました。
担当を発見すると毎朝挨拶をしてきてくれますが、
僕は、ライオン語がわからないので適当にあいづちを打っていると・・・
満足気です。どうやら意思疎通できたようです。
その並びにいるアムールトラ(メイメイ:メス)は寝転がっていますが、
観察を続けると・・・
遊びに誘いにきます。
しかしここで誘惑に負けると他の動物たちの餌の時間も遅くなりますし、なにより担当者がお昼抜きになる危険がありますので、後ろ髪をひかれる思いで猛獣舎をあとにします。
猛獣類の様子を見た後は、夜行獣館の動物を見に行きます。
今年生まれのミヤコタナゴの稚魚たちです。
頭数も多く、写真もぶれているのでどこになにがあるのか見分けづらいです。
今年も多くの稚魚が孵化しましたがどれだけの数、生育できることでしょうか。
その後、ヨザル(ブラッド:オス)にエサをあげ・・・こちらもヨザルが猛スピードで動くので写真がぶれぶれです。
その場で持てるだけ持ち
隅っこに行ってしまいます。
どうやら僕におすそ分けはしてくれないようです。
最後にクマ舎へ行くとツキノワグマ(コマチ:メス)はすでにお待ちの様子です。
クマの仲間は嗅覚・聴覚が大変発達している動物なのできっと夜行獣舎で作業している音で僕の存在を把握したのでしょう(匂いで存在を把握していないことを祈るばかりです)。
担当動物を見回ったあとは、各動物の観察、給餌、清掃、馴致とあっという間に午前中の作業が進んでいくのです。
飼育展示係 大滝