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ホンドタヌキ~ホトの一日~の写真

更新日:2014.11.08ホンドタヌキ~ホトの一日~

更新日:2014.11.08

ホンドタヌキ~ホトの一日~

野毛山動物園では3頭のホンドタヌキを飼育しています。

オスのタマキチとメスのカナのペア、それにメスのホトです。
5才齢~7才齢の熟年タヌキたち。
昨年までは3頭で展示場に出ていましたが、三角関係のこじれ?により
次第に闘争がみられるようになったため、今春よりペアとホトは交代で展示場に出しています。

1頭での展示となったホト
ここでは彼女の1日をご紹介します。

まず朝一に担当者がしなければいけないこと。
それは食いしん坊の多い小獣舎の住人が、今か今かと待ちかねている朝の餌の準備




早食いかつ、良く噛まずに飲み込んでいるふうに見受けられる住人たちなので、
消化しやすいように極力細かく切っています。


ミス食いしん坊ホトは容器を見ただけで食いついてきます。



全10頭の小獣たちの餌を選り分けている最中、背後から視線を感じます。
無言の圧力、急き立てられています。


例の三角関係があるため、前日昼過ぎから展示場にいたタマキチカナを寝室に収容します。

開園前、獣舎の清掃が終わるといよいよホトが展示場へ出ます。


あたっらしーい朝がきたー♪

って気持ちでしょうか。
そしてお待ちかねの餌。
ホトに関しては、特に採餌中は、近くで観察していても眼中に無いようです。
よく噛んでくださいね。


水溜りを通って来たので、床に足跡がきれいに付いていました。
タヌキの前肢の指は5本、後肢は4本ですが、前肢の第一趾(親指)は地面に付かないので
第二趾(人差し指)~第五趾(小指)までの4本分と、その先に爪の跡が残ります。

事は一瞬で終わり、いよいよ開園です。


陽だまりで腰を下ろしながら、お隣のハクビシンニホンアナグマとともに
お客様の来園を待っています。

ホトは活発で好奇心旺盛。
夜行性ですので時にウトウトすることもありますが


餌はなくとも活発に動き回る姿を見せてくれます。


昼過ぎ、再び餌を平らげるとタマキチ・カナのペアと交代です。
ホトも分かっているのか、扉の前で交代を待ちます。



お帰りホト


こうして寝室に戻った後は巣箱で休んだり、
写真のように担当者に視線で圧力を送りながらのんびり過ごしています。

ホトの展示は動物の体調や天候によって中止する場合がありますので予めご了承ください。

それでは個性あふれる小獣舎のホンドタヌキ
動物園でお待ちしております☆

飼育展示係 植竹雅行