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更新日:2016.01.06麻酔についてのあれこれ

更新日:2016.01.06

麻酔についてのあれこれ

野毛山でいちばん麻酔をかける回数が多い動物がモルモットです。頭数が多いので、どうしても治療も多くなってしまうのです。

麻酔にはガスを使っているのですが、マスクをかぶせても麻酔が効くまでは押さえつけていなくてはなりません。

小さなモルモットですが、意外と抵抗するので大変です。そこに便利な道具登場!
じゃーん。
ペットボトル.jpg
ペットボトルを切った単純なものですが、これがモルモットのサイズにジャストフィット!
これなら押さえつけなくても麻酔がかけられます。

そして処置が終わり、麻酔を切ったあと、覚醒するまでに少し時間がかかることもあります。

このままでは起きて動き出すまでしっかり見ていないとけません。
もうろうとしていて診療台から落ちてしまったら大変です。そんなときにはこちら。
モルボックス.jpg
名づけて酸素BOX! ここに入れておけば、同じ部屋にいて器具を洗ったりしながら覚醒を待つことができます。
いちいちふたを開けなくても、透明な窓がついていて、すぐに動物の状態を確認できるのです。
なんて便利!

これには動物の種類に合わせて、いくつかの大きさのものを用意してあります。

こちらはキンクロハジロが入っています。

小型のカモ、チャボなどにぴったりのサイズです。

こちらはキジバトが入っています。

ハトやヒヨドリ、ツグミなどの鳥に最適。


スズメなどのさらに小さい小鳥が入るサイズやトビなどの猛禽類が入るサイズまで豊富に(?)とりそろえております。
トビスズメ1.jpg
こんなふうに、治療以外のことでもちょっとした工夫をしつつ、獣医は毎日仕事をしているのです。

(飼育展示係 小野)