更新日:2015.12.29ペンギンの巣作り
更新日:2015.12.29
ペンギンの巣作り
最近ペンギン展示場ではよくこのような光景が見られます。
少しわかりにくいですが、ペンギンが枝をくわえて歩いています。
この光景を見た来園者の方からよく「ペンギンは枝を食べるのですか?」とご質問がありますが、正解は枝を部屋(建物の中)に運んで、巣作りをしています。
ペンギンたちの部屋はみなとみらい地区にある建築物を模した建物の中にあります。建物に開いている長方形の穴が部屋の入り口になっています。
枝をくわえたペンギンのその後の様子を追ってみるとよくわかります。
現在ペンギンたちは繁殖期です。
例年、野毛山動物園のフンボルトペンギンの繁殖期は、11月から翌年の3月くらいとなっています。この時期に展示場に枝を置いてあげるとペアのいるペンギンたちがせっせと自分の部屋に持っていき、枝でできたベッドのような巣を作ります。ここに卵を産んで温めます。
例年、野毛山動物園のフンボルトペンギンの繁殖期は、11月から翌年の3月くらいとなっています。この時期に展示場に枝を置いてあげるとペアのいるペンギンたちがせっせと自分の部屋に持っていき、枝でできたベッドのような巣を作ります。ここに卵を産んで温めます。
今年はペアが4つ形成されており、大量の枝を展示場に置くのですが、
30分ほどですべて運び終えてなくなってしまいます。
頻繁に枝を置いているので、運が良ければペンギンが枝を運んでいる様子を見ることができるかもしれません。
特に、野下山動物園の中で一番の育メンのソラは、まるでブルドーザーのように身をかがめて一気に大量の枝をくわえ、メスの待つ部屋へ持っていきます。
みなさまも運がよければこのような様子も見ることができるかもしれません。
というわけで、食事の時間以外は巣の中に入っていることが多く、ペンギンたちが展示場に出てきていない場合がありますのでご了承ください。
(飼育展示係 鈴木貴大)