更新日:2020.07.14オグロワラビーの近況報告
オグロワラビーの近況報告
みなさまいかがお過ごしでしょうか
前回のブログでお知らせしたように、今回はオグロワラビーの見分け方について書く予定でしたが、
オグロワラビーの近況報告をさせていただきます。
とても悲しいお知らせになってしまうのですが、
オグロワラビーのパーシー(オス)が7月8日に病気で永眠しました。享年2歳でした。
6月半ばごろから体調を崩し、治療を続けてきましたが、
残念ながら亡くなってしまいました。
パーシーは、好奇心旺盛で飼育員にも寄ってきてくれることの多い人懐こい個体でした。
この写真は生前に撮った最後の写真になります。
ヤサブローと一緒に展示しているときには、
写真のようによくちょっかいを出して怒られることも多かったです。
(右がパーシー)
木の葉が大好きで持っていくと一目散にやってくる様子が印象的でした。
まだ若くこれからのパーシーの成長も楽しみにしていただけにとても残念ですが、
天国でゆっくり過ごしてもらえればと思います。
パーシーの母親のヤジローも3月に病気で永眠しているので、
パーシーとヤジロー、今頃再会しているかもしれませんね。
幼いころのパーシーとヤジロー
現在野毛山動物園で飼育するオグロワラビーは、ブブ、アスタ、ヤサブローの3頭です。
オスはヤサブローだけとなり、
メスはアスタとブブになります。
今後アスタのお母さん姿を見ることができるのを楽しみにしてもらえればと思います。
ブブは7月4日に誕生日を迎え、13歳となりました。
オグロワラビーの飼育下での寿命は12~15年と言われ、かなり高齢のため動きなどもゆっくりになってきていますが、今後も穏やかに過ごせるようにしていきたいと思います。
ヤジロー、パーシーの死からは学ぶことが多く、改めて命について考えさせられました。
そんな2頭が「教えてくれたこと」を今後も生かしていきたいと思うのと同時に、
みなさまにも命の儚さや強さを伝えていければと思います。
これまで可愛がってくださったみなさま、ありがとうございました。
「ヤジロー、パーシー、ありがとう。安らかに。」
飼育展示係 木村