更新日:2024.05.09甘えてくるコブヘイ
更新日:2024.05.09
甘えてくるコブヘイ
ピーコさんが亡くなってから早くも3ヶ月が経過しました。
この3ヶ月間、チンパンジー達と日々接する中で、
ピーコさんがいなくなったことによる影響を一番強く感じるのは、
αオスのコブヘイです。
ピーコさんが亡くなってから、これまで以上にコブヘイは、
担当者に対して甘えてくるようになりました。
2002年に、本来なら母親とまだ過ごしている年齢の
6歳10ヶ月で野毛山動物園に来園したコブヘイ。
そんなコブヘイを、先住のピーコさんは優しく迎え入れてくれました。
(上の写真は、ピーコさんをグルーミングする、来園当時のコブヘイ)
それから21年間をともに過ごした2頭。
コブヘイにとってピーコさんは、成長してからも一番安心でき、
また最も甘えられる相手だったようで、
よくピーコさんの顔を丹念にグルーミングしていました。
そしてピーコさんが亡くなってからは、まるでピーコさんがいない穴を埋めるように、
担当者をグルーミングする時間がものすごく増加しました。
コブヘイの中ではピーコさんの存在がとても大きかったんだなぁと、
改めて感じます。
人工哺育で育ったため、元々ヒトへの依存度が高いうえに、
当園のチンパンジー達の中で最も心が繊細なコブヘイ。
今は出来る限り甘えさせてあげて、
少しでもコブヘイの心の支えになれたらと考えています。
(チンパンジー係5年生 伊原)