更新日:2024.12.31ミツバチふたたび④
ミツバチふたたび④
園内のミツバチの巣のお話です。(③のつづき)
(注:ミツバチまみれの画像が出ますので、ハチや虫が苦手な方はスルーしてください。)
7月終わり頃にかなりにぎわっていた巣ですが、9月半ば頃には5~6月の時と同じくらいに落ち着いていました。8月に巣分かれをしたのかもしれません。
▼9月半ば頃の巣の様子(画像をクリックすると動画を表示します)
10月のはじめ頃はまだ暑い日が続いており、秋の花もたくさん咲いていたので働きバチたちは活発に働いていました。巣に近づいてくるキイロスズメバチも相変わらずの様子です。
▼10月はじめ頃の巣の様子(画像をクリックすると動画を表示します)
この頃の働きバチは忙しそうに働いている一方で、余裕のようなものも感じられ、巣ではわちゃわちゃとじゃれているような動きをしている働きバチもいます。
▼せわしなく動く働きバチの群れ(画像をクリックすると動画を表示します)
10月半ばまで夏が続いたかのような気温でしたが、この後唐突に秋がやってきます。秋になると、例年巣には大きな変化が見られるのですが、今年も結局同じ結末が待っていました。
▼巣にまったくハチがいません(画像をクリックすると動画を表示します)
しばらく巣を見ていると、ミツバチではないものが飛んできて巣に入りました。
▼巣に入っていったのは......(画像をクリックすると動画を表示します)
これまでのミツバチの記事をお読みいただいた方にはおなじみ、オオスズメバチです。
キイロスズメバチならミツバチがみんなで飛びかかって蜂球を作り熱死させることもできますが、オオスズメバチは体が大きく力も強く、大あごの攻撃力がハンパではないのでミツバチは太刀打ちできません。ミツバチは負傷するか逃げるかして巣からいなくなり、巣の中の幼虫やサナギはオオスズメバチの幼虫のエサに、ハチミツはオオスズメバチの働きバチたちの食べものになります。
▼11月半ば、ミツバチの巣に来るオオスズメバチ(画像をクリックすると大きく表示します)
毎度のことながら栄枯盛衰の激しさにいささか衝撃を受けるミツバチの物語ですが、このような食物連鎖で自然界は成り立っています。
ミツバチの女王バチが逃げのびて、春にまたここを巣にするかもしれません。あるいは、他の女王バチがここを巣にするかもしれません。春になったらまたミツバチが巣を使いはじめたかどうか見てみたいと思います。
(おわり)
[桐]