ココロとラッキー、大人への階段をのぼる

年末年始に一緒に過ごす練習を始めたグレビーシマウマの「ココロ」と「ラッキー」。朝夕の練習を何度か続け、常に「ココロ」が「ラッキー」に先輩風を吹かせているような感じでした。

「ラッキー」に体当たりする「ココロ」。「ココロ」が嫌だと言えば、「ラッキー」もしつこくなく、何となく2頭の良い距離を保つことができていました。

それ以上はダメです...と無言の圧をかける「ココロ（左）」。

これなら代番者を含めて、練習を毎日できるかなと思っていた矢先...初めて「ラッキー」が「ココロ」を追いかける側になったのです！

しかし、この行動は「ココロ」を攻撃しているわけではありませんでした。グレビーシマウマは周年繁殖が可能で、雄は雌を追いかけまわし、発情の来た雌が許容すれば交尾にいたります。「ラッキー」も少しずつ大人のオスとして心身ともに変化しており、今回の「ラッキー」の追いかけは、「ココロ」を誘うような行動でした。

担当者としては、大人の階段をのぼっている2頭の間に生じる展開としては想定していたことなのですが、不意を打たれたのは「ココロ」でした。

少しびっくりしてしまった「ココロ」。

ただ、2頭はまだ性成熟に至ったとはいえないので、無理をせずに発情の可能性がある日は同居練習を中止するようにしています。

ちょっと気弱な草食男子と思われていた「ラッキー」ですが、一人前の男になるため成長中です！「ラッキー」も追いかけてみるも「ココロ」に拒否されたら、次は追わないので紳士的なのかな？

担当者のカメラが気になる「ラッキー」。

強引ではなく、紳士的な雄がモテると、繁殖に成功している園館さんから聞いているので、そんな雄に育ってね。

（獣舎の中で見守り続ける担当者　落合）

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