更新日:2021.02.11キリンたちへの取り組み①
キリンたちへの取り組み①
この冬はとても寒かったですね...
最近は暖かい日もありますが、気温の低い朝はゆっくり出勤している「モミジ」。
夕方も冷える前に寝室に戻ってぬくぬくしています。
さて、昨年度末から今年度にかけてグレビーシマウマが仲間入りし、慌ただしい周りをよそにのんびりと過ごしてきたキリンの「そら」や「モミジ」。そんな2頭が暮らす環境が少しでもより良いものになるように、取り組んでいるチャレンジを少しだけ、ご紹介します。なお...チャレンジは未完成や失敗もが多いので、ご容赦くださいませ。(汗)
まずは、「採食場所を増やそうチャレンジ」です。
野生で暮らすキリンは、広いサバンナを歩き、食べ、歩き、休憩し、食べて...と1日の半分以上を探索や採食行動に費やします。今回のチャレンジは、キリンたちの探索行動を引き出し、採食時間を伸ばすためにフィーダーや給餌場所を増やしました。野毛山は生息環境展示ではなく、昔ながらの展示場。どれだけ人工物が増えても景観に問題はありませんからね!
さて、ある日の展示場です。
いくつ給餌場所はあるでしょうか?
この日は見えるだけでも11か所あり、見えない場所を含めると計14か所。このほかに枝を複数個所に設置しています。
これまでもフィーダーは設置していましたが、飽きてしまったり、すぐに突破されてしまうので、難易度を変えたり、あえてハズレのフィーダーもあります。どこにあるかは担当者の気分次第という訳です!
どんなフィーダーかというと...作成は簡単です。
籠にネットを張るだけ!張り替えれば、穴を減らしたり、高さを変えたりすることもできます。
(大工仕事が苦手な担当者ならでは...)
そして、こちらは塩ビ管に穴を開けるだけ!中にボールを入れたり、さらに細い塩ビ管を入れたりすることもできます。
長い舌を存分に使っています。「モミジ」は塩ビ管を揺らして、中のペレットを動かすという方法も確立しましたよ。
キリンたちはあっちこっちに歩きながら、エサを探して食べ歩きます。
特に大好きなペレットを最初に食べたいようで、ペレットを探しています。担当者としては、ペレットはゆっくり少しずつ食べてほしいので、作戦は成功という感じです。
このチャレンジを開始した当初は、1つの籠の突破に1時間ほどかかり、展示場に出てから1時間くらいで一旦収束していた採食行動は、午後まで続くことも。ただ、要領をつかんでくると、突破するまでの時間が早くなるので、難易度を上げたり、わざと空っぽのフィーダーを置いたりと試行錯誤は続いています。
なお、朝エサの準備や設置作業が1時間近くかかることもありますが、長~く採食時間がかかっている日はガッツポーズです!つい、食べにくそうにしていると...あそこにも穴を開けようかな...とキリンに甘くなりがちな気持ちを抑え、新たなフィーダーの制作構想を練っています。
(次はどうしようかな 落合)