更新日:2021.02.15キリンたちへの取り組み②
更新日:2021.02.15
キリンたちへの取り組み②
さて、前回の続きです。
次は「寝室の床材を発酵床にしたいチャレンジ」です。以前、キリンたちの寝室の床材をワラからウッドチップに変更したことはご紹介しました。(⇒「モミジのベッド」)
当園では大量の砂を寝室内に搬入することが困難なことや施設面、管理面などからウッドチップをキリンの床材として採用しています。
朝一の「そら」の寝室です。
ウッドチップの床材はふかふかになり、キリンたちの関節の保護や滑り止め、ベッドの役割としては良いと思っています。厚く敷いたウッドチップはコンクリート床からの冷えを防止することもできます。また、このウッドチップを冬は発酵させることができれば、温風機や遠赤ヒーターでは暖められない足元から温かくすることができます。キリンたちは座って休憩しますので、座った場所が温かければ、なお良しですよね。
また、発酵床であれば、ある程度の湿度があり、埃が舞うことを減らすことができ、蹄も乾燥し過ぎないのではないかと思います。
「モミジ」の蹄は乾燥しやすい傾向があるので冬期は心配です...
そこで、この冬は発酵床を目指して、どのくらいの水分量が良いのか、どのくらいの厚さが必要なのか...と試行錯誤を繰り返しています。
床材の材料の再検討もしながら...
そんなある日...掃除の時間に床材に手を当ててみると!!!温かい場所がありました。湯気が出るくらいの発酵ではありませんが、少し希望の光が...。
歓喜の声が漏れた担当者。
ほかほかぬくぬくのベッドを作りたい...次の冬こそ...
まだまだ改善の余地ありますが、今後もキリンたちが暮らしていく環境を改善していくための取り組みを続けていきたいと思います。
(サイレージに続き発酵との闘い 落合)