更新日:2021.05.05カメの検卵
更新日:2021.05.05
カメの検卵
爬虫類館では、多くのカメの卵を人工孵卵しています。
たくさんの卵を人工孵卵していてもそのすべてが孵化することはまずありえません。
孵化しない卵を長い間孵卵していると、腐って爆発することもありますので、適宜処分していきます。
闇雲に処分すると悲しいことになる可能性もあるため、必ず検卵というものをやってから処分の判断を下します。
検卵はこちらの鳥用のものを使用します。
部屋を暗くして検卵をしてみると・・・
発生していない卵はこんな感じです。光を充てるとなんとなく透けている印象を受けます。
発生が始まった卵はこんな感じです。血管がにょきにょき伸びてきているのが分かります。
こんなことを定期的に繰り返して、ある程度の日数、発生が確認されない卵は処分していきます。
処分する際は、一つずつ割って中身を確認します。割ってみると衝撃的な匂いを醸し出す卵や、ミイラ化した卵も見受けられます。
中には、発生が中止してしまったような卵もあります。
毎日計測している記録用紙は、まるで暗号のようですので、記憶があるうちにデータ化しておきます。
データ化してみると余計暗号のようになりました。
見ていて目がチカチカしてきたのでパソコンをそっと閉じて帰宅します。
お疲れさまでした。
飼育展示係 大滝