更新日:2016.07.05インコの巣立ち №1
インコの巣立ち №1
暑い日が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
僕は、夏風邪をひきました。
そんな可哀そうな担当者は置いといて本題に入ります。
5月からルリゴシボタンインコの卵がいくつか孵り順々に巣立っていきましたので、
いくつかの回に分けてご紹介していきます。
写真の雛は5月15日に孵化した個体です。
写真は13日齢の時のもので、綿羽がうっすらと生えてきました。
孵化後閉じていた目もほぼ開いて周囲の様子も見えるようです。
こちらは19日齢の時のものです。
体全体は綿羽が占めています。翼に少しずつ正羽が生えてきました。
そして嘴も親鳥と同じように赤みを帯びてきました。
26日齢。先ほどの写真から1週間しか経過していませんが、正羽もそろってきました。
このあたりから、日に日に大きくなっていき数日見ないだけで別の個体かと思うほど成長します。
28日齢。少し綿羽も正羽の隙間から見えていますが、ほとんど正羽に覆われています。
31日齢。朝、巣箱の上に親鳥と乗っているのをはじめて確認しました。
巣立ちしてまもなくは飛翔もうまくできず、
自分で試行錯誤し、親鳥の協力も得て飛翔できるようになっていきます。
飛翔できるようになると捕まえるのも大変なので、はやいうちに識別用のリングをつけます。
朝は、羽をばたつかせ飛ぶ意欲を見せていましたが、日中は気温による体力の消耗を防ぐためか、
展示場の隅でじっと身を伏せています。
この時期は飼育管理も足元にも注意しながらの作業になります。
雛に隠れている意志はあるのかもしれませんが、丸見えです。
日中は、自分の体力を考えて展示場の止まり木にとまったり、フェンスを登ったりします。
そして、夕方はどういうわけか自分が育った巣箱に帰って行きます。
どうやら自分が育った巣箱という認識があるようです。
37日齢にもなると成鳥と一緒に飼育スペースを飛び回っています。
そして、驚くと一目散に成鳥の群れの奥へと逃げていきます。
まだ、幼鳥の特徴が残っているのですが、みなさん気づきますか?
答えは、次の回でお教えします。
次の回は、5月下旬に孵化した個体についてご紹介します。
「飼育展示係 大滝」