更新日:2016.07.03注射針の活躍
更新日:2016.07.03
注射針の活躍
本日ご紹介するのは私たち獣医の仕事に欠かせないこれ。
そう、注射針です。
注射針といえば「注射器(シリンジ)に付けて使うもの」というのは誰でも想像がつくと思います。薬を注射する時や、血を抜いたりする時には必要不可欠な存在ですね。
でもこの小さな注射針、実は注射をするとき以外にも役立っていること、ご存知ですか?今回はその一部をご紹介。
これは傷病鳥獣保護事業の一環で、先日保護されたヒヨドリです。
飛べない、ということで検査をして、ある治療を行いました。よく見てもらうと...注射針の先が見えるの、分かりますか?何故ヒヨドリの体に注射針があるのでしょう??
実は...このヒヨドリ、翼の骨に骨折があったのです。骨折の際に金属製のピンを骨に刺し固定するピンニングという方法があります。小さく短い骨を持つ鳥類の骨折では、この注射針がピンの代用として大活躍!
これが治療前のレントゲンです。
左の上腕骨(人でいうと腕の部分)の骨が折れているのがわかります。
そして注射針を骨髄内に入れて整復した後のレントゲン写真です。
この骨に刺しているものが注射針だったりします。
現在このヒヨドリはせっかく入れた注射針が取れないようにテーピングをして安静にしている最中。
左側からみるとこんな感じで羽を固定しているので少し窮屈そうですが、もうしばらくの辛抱。骨折が治ったら野生に帰っていく予定です!!
ちなみに...注射針はまだ他にも活躍するときがあります。注射針の中に糸やワイヤーを通して糸通しのようにして役立てたり、あとは皮膚を少しだけ切皮したい時にメス替わりに利用したり。
「注射針」という名前ではありますが、注射以外にも大活躍するこの注射針。そんな注射針が大活躍した際には、またご紹介させてもらいますね♪
(飼育展示係 百武)