更新日:2021.12.07シーズンの終わり
シーズンの終わり
ミツバチの活動が終わる季節が近づいてきました。
ミツバチは寒くなると外では動けなくなり、巣にこもります。10月になって気温が下がってきたころ、ミツバチの巣を見てみました。
▲おなじみのミツバチの巣
昼すぎのあたたかい時間には巣の入口でかたまりになっているハチが見られました。ハチの数が減った印象です。
夜間の気温が低い日が続いた数日後には、巣の入口で見られるハチの数はさらに減っていました。
▲ミツバチは3-4匹くらいしか見えません
まだ暑いくらいだった時期のミツバチの巣ではたくさんの働きバチが巣の入口付近にいて、ひっきりなしに花粉ダンゴを持ったハチが帰ってきて、せわしなく飛び立っていくハチもたくさんいましたが、
寒くなったこのころは働きバチに働いている様子があまり見られません。
秋も半ばを過ぎて夜が寒くなってくると、ミツバチは貯めておいた花の蜜や花粉を食料にして、冬越しのための活動のみになります。
巣の近くのアカエリマキキツネザルのエサは蒸したサツマイモやリンゴ、オレンジ、キウィなどのくだもの、キャベツやコマツナなどの野菜が入っています。この時期になるとミツバチがイモやくだものを目あてにやってきて好きなものを食べています。
この巣でも働きバチには働いている様子が見られません。巣の下のアスファルトの地面を見ると、飛ばずに歩いているハチが何匹もいます。
▲歩いている働きバチ
寒いのか、寿命なのか、体力がないのか、気力がないのか、理由はよくわかりませんが、ときどき羽を震わせることはあるものの、みんな同じ方に歩いていきます。
歩いていった先のひだまりでは、歩きまわりながらハチどうしで何やらコミュニケーションを取っているような様子も見られます。
▲頭をつき合わせて落ちつかないハチ
このハチたちを撮影していたら、手に登ってきたハチもいました。
▲手に登ってきたハチ
こうして活発に歩き回るハチの中に、ヨロヨロしているハチもいます。午後の温かいうちは元気そうなハチもいましたが、夕方冷えてくると歩いているハチはほとんど見られず、動かなくなったハチがいくつも転がっていました。
▲ヨロヨロと動くハチ
一方、巣にはまだ生き残りのハチたちがいるようですが、夕方になって巣を見てみると、入口の下にたくさんの働きバチが死んでいました。どうやらスズメバチに襲われたようです。落ちているハチも、巣の入口で死んでいるハチも、小さなアリたちが解体しながらせっせと運んでいました。
▲死んでいた働きバチ
翌日、オオスズメバチが次々と巣に入っていくのが確認できました。今年も結局オオスズメバチに見つかってしまい、防御力も失っていたためあっさり乗っ取られてしまったようです。
▲今年も巣を乗っ取ったオオスズメバチ
ミツバチの今シーズンが終わりました。
[桐]