更新日:2021.12.04擬木の秘密
擬木の秘密
みなさんこんにちは。
今日はレッサーパンダ展示場の「擬木」についてのお話です。
「擬木」は「ギボク」と読みます。展示場の全体の風景でも目立つ、これです。
新しい展示場には擬木が3本立ちました。
前回、"渡り木"について紹介しましたが、渡り木をたくさんかけられたのも、これら擬木のおかげです。
さて、では、この擬木はどのように作られたのでしょうか?
詳しくは、以前、公式YouTubeチャンネルにアップしたコチラの動画をご覧頂ければと思います。
そしてさらに今回は、動画で紹介しきれなかった職人さんのスゴ技を紹介します!
動画にもある通り、この何もなくなった展示場にコンクリートの基礎(白い部分)が作られ、その上に擬木は建てられました。
擬木の中はこうなっています。鉄骨の入った丈夫な擬木なので、たくさんの重い渡り木たちをしっかり支えてくれるのです!
その後モルタルで肉付けされていき、モルタルが全体についた後、模様付けに入ります。
下半分まで模様が付いたところです。
この模様、どうやって作っているのでしょうか?
大切なアイテムを見せて下さいました!(許可を得て撮影させていただいています)
これは、シリコン型です。本物の木の幹からかたどったものだそうです。
様々な模様のタイプのシリコン型があり、これらを擬木に塗ったモルタルが柔らかいうちに当てて模様を作るのだそうです。ですが、それだけではなく、写真の下に写っている刷毛やピックのような道具なども使いながら、作業をされていました。
全体に模様が付きました。その後、着色の工程(ここも見応えがあったのですが、上手に紹介用の写真が撮れなかったので、残念ですが割愛...)を経て、
擬木完成!!いかがですか?
質感も色合いも、まさに職人技!!
職人さんの地道な作業のおかげでできた擬木。
賢健もイチゴも使ってくれています!
次回は新展示場を彩る小物(小さくはないのですが)たちを紹介します。
飼育展示係 永井