更新日:2022.05.09暑いので...
暑いので...
みなさんこんにちは。
気温が高くなってきましたね。
レッサーパンダ展示場の木は落葉樹なので、冬の間に枯れ木になり、4月上旬はまだ葉が出ていませんでした。
写真は4月7日で、木はこんな状態だというのに、4月10日、なんと気温が27度まで上がったのです。
日陰がありません!前回のブログにも書いたように、レッサーパンダは暑いのが苦手です。
急ぎお客様から見える場所に避暑地を作らねば!と、
翌日の休園日に以前賢健が使っていた園路側の寝室をイチゴも使えるよう改装しました。
消毒も済ませていましたし、2週間ほど空室になっていたので、
イチゴにとっての"他個体のにおい"というものは賢健が健在だったころに比べると
薄れていたはずだとは思いますが、寝室中をクンクンとしっかり確認していました。
「嫌です、入りません」という様子はなく、ひとまず安心しました。
竹を食べることもできました。
4月12日になると、次第に葉が出始めました。
でも、日陰はまだまだ足りません。
その後、園路側の寝室にははしごを付け足し、より使いやすくしました。
最初は慣らし期間ということもあり、イチゴが夜間過ごす自分の寝室(矢印左)との園路側の寝室(右)の
両方を常時開放にしています。外にいようが、どっちの寝室に入ろうが完全にイチゴの自由です。
葉が繁る前の24~25℃になるような日は、お昼前後に寝室に入っていました。
しかも、自分の寝室ではなく、園路側の寝室に入っていることが多かったのです。
自室に入ってしまうとお客様から見えなくなってしまうので、
園路側の寝室を選ぶようになってくれたことはこちらとしても幸いでした。
そして、4月24日の様子がこちら。随分と繁ってきました。
ここまで繁れば25℃くらいまでの気温なら大丈夫です。
日陰を自分で選び、休息します。風があるとなお良し。
野毛山はよく風が吹いているので助かります。
しかし、木の葉が繁ると人の目からは一見どこにいるか分かりづらくなります。
木の上にも地面(時々います)にも、頑張って探してもいない時は、
寝室に入っているということですので、園路の窓から覗いてみてください。
それでもいない時は、奥の自分の寝室にいるということになります。
(園路から撮った写真)
寝室2か所とも出入り自由な状態を現在も継続しています。
今後の様子次第で奥の寝室を開ける必要がなさそうであれば、
園路側の寝室のみの開放にします。
そうすればお客様に見て頂ける機会を多くすることができます。
もうしばらく様子を見たいので、
どこから見ても姿がない時は奥の寝室にいるんだなと思って頂ければと思います。
ほかの動物を先に見てきてもらって、帰りがけにまた探してみてください。
(レッサーパンダ舎は入退園口に近いので、行きも帰りも必ず通ります!)
最後に、イチゴが園路側の寝室を嫌いにならないようにお願いがあります。
窓から覗くときは、どうぞ静かにご覧ください。
ご協力よろしくお願いいたします。
飼育展示係 永井