更新日:2022.05.16ある日の診療ちょっぴりお見せします
更新日:2022.05.16
ある日の診療ちょっぴりお見せします
「この子、ここらへんにしこりみたいなのがあるんですけど...」
野毛山動物園の動物を診療している中でもモルモットではわりとよく聞く内容です。
200頭近くモルモットがいてもなかよし広場の飼育員さんは、
一頭一頭のほんの少しの変化にもすぐに気付き教えてくれます。
ということで実際にしこりを触ってみてどうするか考えます。
今回の患者さん(ハクセンちゃん)はモルモットではかなり発生頻度の高い「脂肪腫」の疑いがあり、
放っておくとどんどん大きく増えていくため麻酔をかけて外科的切除することにしました。
麻酔をかけられ、眠っているハクセンの写真です。
モルモットは気管内挿管が困難なため注意しながら吸入麻酔で維持します。
しこり周囲を剃毛します。
この子は胸部皮下に二か所しこりができていました。
剃毛後は術部を消毒してからしこりを切除します。
処置の様子です。(先輩に写真を撮ってもらい緊張しております。)
麻酔モニターなどで常に状態を確認しながら行います。
切開後しこりを摘出し、開いた部分をきれいに縫合したら終了です!
このようにたくさんのコロコロとした脂肪腫が取れました。
ハクセン、本当によく頑張りました!!!
今後も、このような感じで診療内容をご紹介できればと思います。
飼育展示係 真砂