更新日:2022.06.21明日も、何十年後も...ずっと会いたいから
明日も、何十年後も...ずっと会いたいから
本日、6月21日は「World Giraffe Day (世界キリンの日)」です。
(世界キリンの日ロゴ)
世界キリンの日は、1年で最も昼が長い日(夏至)に最も首が長い動物「キリン」に注目してほしいと「Giraffe Conservation Foundation(GCF:キリン保全財団)」によって2014年に制定されました。
(ケニアで出会ったキリン)
動物園を代表する動物で、アフリカのどこにでもいそうなイメージのキリンですが、野生には約11万7千頭しか生息していません。すでにアフリカの少なくとも7か国で絶滅してしまっています。
(遠くに見えるキリン)
IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストでは、2016年に「Least Concern(低懸念)」から「Vulnerable(危急)」に分類されました。
(アフリカで出会ったアフリカゾウの群れ)
キリンとともに、アフリカを代表する動物でもあるアフリカゾウやサイなどに比べ、絶滅の危機にあることは意外と知られていません。2014年に「世界キリンの日」が制定され、世界中で行われるようになってからは、キリンの現状について知る機会が増えましたが、まだまだ知らない方もいらっしゃいます。
また、これまでキリンは1種とされてきましたが、GCFによる遺伝子解析では、キリンは4種(キタキリン、ミナミキリン、アミメキリン、マサイキリン)に分類されると新しい研究結果も出ています。この分類によれば、キタキリンは6,000頭未満とより厳しい現状に置かれている可能性があります。このように調査研究が進むことで、キリンの保全政策が見直され、より強化されることが期待されています。
この「World Giraffe Day (世界キリンの日)」もキリンの絶滅を防ぐための大切なきっかけになります。
(朝焼けとキリン)
明日からでは手遅れになるかもしれません。キリンたちがこれから先も変わらず、明日を迎えられるように、キリンたちの保全活動への支援をお願いします。
陸上で最も背が高く、首が長い動物。
優しい瞳で遠くを見つめる動物。
まだ知らないことがたくさんある、魅力の溢れる動物。
そんなキリンたちの未来をキリンの「そら」と「モミジ」、そして、世界中の仲間とともに守っていきましょう!!!
(飼育展示係 落合)