更新日:2022.09.28ヒナの成長とその後
ヒナの成長とその後
前々回7月26日のブログにて、やってきたヒナについて紹介しましたが、
今回はその後のヒナの状況について紹介したいと思います。
6月から保護されたヒナの多くはエサを自力で食べられない状態がほとんどでした。
9月の上旬にはほとんどのヒナが成長し、自然へと旅立っていくことが出来ました。
その中で、衰弱し手遅れとなって、残念ながら救えなかった命も多くあります。
今回は元気に旅立った一部のヒナの成長をお伝えしたいと思います。
まずは猛禽のツミのヒナです。
巣から落ちて、地面にいたところを保護されました。
状態的にはまだ自力で食べられる状態ではなく、もう少しで巣立ちというところで
巣から落ちてしまった可能性がありました。エサをピンセットで与えていき、段々自分で食べられるようになり、成長していきました。
保護された時
放野前
続いて保護されたカルガモのヒナです。
カルガモは新しい場所への移動中に親鳥がいなくなってしまい、迷子になったところを保護されました。
カルガモは自力でエサを食べられているのがほとんどで、すくすく成長していきました。
最終的には、掃除中に飛んで逃げ回れるよう元気に大きくなりました。
保護時
保護から約1か月後
保護から約2か月後
最後に、ツバメ・シジュウカラ・スズメ・ムクドリのヒナです。
この4種の鳥は巣が壊れてしまったり、飛ぶことが出来ず地面に落下していたりして、保護されました。
同様にひとり立ちしていき、野生にかえっていきました。
<ツバメ>
巣立ち少し前
放野前
<シジュウカラ>
保護時
放野前
<スズメ>
巣立ち前
放野前
<ムクドリ>
保護時
放野前
初めは不安なことが多かったですが、立派に成長して安心しました。
すべては紹介できませんでしたが、多くのヒナが旅立っていきました。
自然界でも何事もなく暮らしていると願います。
(旅立ってうれしい反面、少し寂しさもある傷病担当より)