更新日:2022.12.02イチゴの赤い実探し!
イチゴの赤い実探し!
いつも朝外に出ると木の上で毛づくろいをしていることの多いイチゴですが、
このところは上を見上げてもイチゴはいません。
探すと地面にいます。
地面で一生懸命あるものを探しています。
それは何かというと、赤い実です。
これはレッサーパンダ展示場の両サイド(バードケージ横と慰霊碑横)に生えているエノキの実です。
どうやらイチゴはその実を気に入っているようで、一生懸命探して食べているのです。
このように、展示場のいたるところに落ちています。
一度、閉園後の展示場の清掃作業中に、この実がぎっしりつまった糞があって、
ギョッとしたことがあります。
(写真はみなさんもギョッとしてしまうと思うので割愛します。)
レッサーパンダの通常の糞は特徴的で、主食である竹を食べると、このような形。
説明するときはラグビーボール状とよく言います。
ちなみに、リンゴを食べるとあまり消化されず、
かみ砕いたリンゴの形ほぼそのままがギュッと固まった状態で出てきます。(写真はやはり割愛)
ギョッとするほどエサではない木の実を食べても大丈夫なのか、心配ですよね。
野生のレッサーパンダの食糧は98%が竹、そのほかの2%には木の実や昆虫などがあるようです。
野生では好きなものを好きなだけ食べているはず...と思うと悪いことではないように思います。
しかし、ここは動物園。ということで、とりあえずイチゴの体調に問題なさそうなこと、
体重が増えすぎたりしていないことを確認しています。
また、何より普段のエサを残すこともなく、むしろ冬に向けてちゃんと竹の採食量も増えているので、
良しとしています。
とはいえ、連日食べ放題状態なのもやはりどうかとは思うので、
朝放飼前に時間があるときは展示場の掃除をしてしまったりします。
こんな日はイチゴが「今日は赤い実がない!ガーン!」と思っているかは定かではありません。
上を見上げると、エノキの実はまだまだたくさん付いています。
イチゴの赤い実探しの日々はもうしばらく続きそうです。
飼育展示係 永井