更新日:2022.11.28メジロの成長日記~前編~
メジロの成長日記~前編~
今回は保護されたメジロの成長についてのお話です。
お話に出てくるメジロは、
巣が壊れて親鳥がいなくなったとのことで7月に保護された個体です。
保護された初めの頃は、
今年やってきたヒナと同様にまだ自力でエサを食べることが出来ない状態でした。
こまめにエサを与えつづけたことにより、
徐々に自力で食べられるようになっていきました。
メジロ特有の目の周りの白い色や体の大きさなど見た目は日に日に成鳥へと近づいていきました。
このままいけば、問題なく放野できると思っていました。
しかし、よく観察してみると、
他の保護されたメジロと違い、そのメジロはあまり飛んでいる姿が見られませんでした。
健康状態は良さそうでしたが、飛べない原因はわかりませんでした。
もしかすると、成長していく中で何か栄養などが不足してしまった可能性も...。
(左のメジロは次に保護されたヒナ)
徐々に成長していき、野生に戻る練習のため外の大きいケージに他のヒナと一緒に移動させてみました。
他のヒナが飛んでいるところを見てメジロも飛べるようになるかも???
その後の様子を数日観察していると、飛べていた数羽のヒナもメジロと同様あまり上に飛ばなくなっていました。
エサをメジロのために下の方にも置いていたことやメジロが飛べないことにつられていたのかもしれません。
試しにメジロだけ元のケージに戻してみたところ、他のヒナは飛ぶことが出来るようになりました。
(元のケージに戻るメジロ)
そして、他のヒナが無事に旅立ち、
メジロをそのまま狭いケージの中に入れておくと、羽も傷んでしまうことがあるため、
大きい外のケージに1羽だけで入れてあげることにしました。
移動した後も、止まり木を多く入れて、上の方へ止まれるように設置してみたり、
エサの置く位置を徐々に上の方へあげてみたりなど、獣医師さんたちと試行錯誤しながら様子を見ていきました。
少しずつ上の方へ移動できるようになったものの、まだまだ飛んでいける様子はありませんでした...。
果たして、飛べるようになったのか...。
気になる続きは後編で!!
(最近の気温変動に振り回される傷病担当より)