更新日:2017.12.13ルイ、秋田へ旅立ちました(出園当日編)
更新日:2017.12.13
ルイ、秋田へ旅立ちました(出園当日編)
前回は事前準備が終えたところまででしたが、今回は出園当日の様子をお伝えします。
ルイには、数日前から好物のスムージーを毎朝コップに入れて与えていました。
移動当日、ルイはやや警戒していたものの、当日の朝は鎮静薬入りのスムージーをちびちび飲んでくれました。
そして、しばらくすると薬が効いてきて動きがゆっくりになったところで、獣医に来てもらい、麻酔銃をうちました。
そして間もなく檻にしがみつき、
さらに麻酔薬が効いてくると、ぶらーんと天井の金網にぶらさがり、そのまま寝てしまいました。
檻のそばで寝てくれたので、棒でつついて反応がないことを確認して入室しました。
そのあとは吸入麻酔をかがせながら
体重測定、検査のためのどや肛門の粘液を取り、採血を行いました。
速やかに輸送箱へ入れて、麻酔薬を覚ますための注射をし、輸送箱のふたを閉めました。
その後、獣医がルイの様子をのぞき穴から観察しました。
このように完全に寝ていたので、覚醒するまでに予定より時間がかかりました。
いきなりがばっと起きるわけではなく、ゆっくり目覚めていきました。
自力で姿勢が保てているのを確認して、のぞき穴をふさぎました。
そして、類人猿舎の外へ運び出しました。
類人猿舎の工事期間中なので、工事業者さんにご協力いただき、足場やフェンスを一時的に解体してもらいました。
園路を通り、
輸送業者の車に積み替えました。
予定よりやや早めの10時半、野毛山を出発しました。この後、羽田空港から秋田空港へ飛び立ちました。
夕方4時半には無事獣舎へ入ったと大森山動物園から連絡があり、ホッとしました。
生まれて6年半近く野毛山で過ごしてきたおてんばなルイ、秋田でも元気でのびのびと暮らしていくことを祈っています。