更新日:2018.10.29カグーのミドリンとムラリン
カグーのミドリンとムラリン
この2羽のカグーたちは、今年の6月19日に野毛山へやってきました。
ズーラシアに併設されている繁殖センター生まれの2歳のオスたちです。まだ、お嫁さん候補となるメスがいないこともあり、野毛山で過ごすことになりました。この2羽は、兄弟ではないのですが、一緒に飼育展示しています。
紫色のリングが付いているのが、ムラリン(2016年7月18日生まれ)です。
緑色のリングが付いているのが、ミドリン(2016年5月24日生まれ)です。
左の脚についているリングの色で見分けがつきます。
ムラリンは、野毛山に来てすぐにエサを食べ、1週間ほどで環境にも慣れてくれたのですが、ミドリンは、展示場を行ったり来たりして走り回っていることが多く、なかなか落ち着きませんでした。その上、用意したエサには興味を示さず、食べてくれませんでした。
ちなみに、これが動かないエサです。
(コオロギ、牛のハツ、スナギモ、オキアミ、フルーツ等)
展示場の土を嘴でつついて、土壌の虫を食べている様子は観察できていたので、活きのよいミミズや昆虫等の動く生き物を探して与え、しばらくは生餌中心の食生活となっていました。数週間ほどで、普通のエサも食べてくれるはず・・・という願いはなかなか叶わず、2か月近くを過ぎても、ほぼ生餌のみの生活が続きました。
9月に入ってから、ようやく動かない餌も食べてくれるようになりました!
けれども、エサを皿に置いたままだと、まだ残してしまうことも多く、残ったエサを一切れずつピンセントで口元に持って行き、食べさせています。
少し手間がかかるのですが、エサに興味を示して食べてくれるだけで、嬉しいです。
日中は、展示場の園路近くに置いてある切り株の上もお気に入りの場所となりました。少しはお客様からも見えやすくなったかな。
(飼育展示係 五十嵐)