更新日:2019.07.14ダチョウの引っ越し
ダチョウの引っ越し
少し時間が経ってしまいましたが、ホームページでもお知らせしているとおり現在ダチョウは獣舎の改修工事のため展示を休止しています。
工事が始まるのはもう少し先ですが、工事に先立ってグミ(メス)は7月1日にシマウマ舎に引越しをしました。
とても体が大きなダチョウですが、どのような方法で引越しをすると思いますか？
...実は今回、グミは自分の足でシマウマ舎まで歩いて引っ越しをしたんです！
最初は動物の引っ越しをする時に使う大きな箱(移動箱)に入れて、箱ごとシマウマ舎に運ぼうとしました。ダチョウは警戒心が強い動物なので、6月2日から展示場に移動箱を置き、中に餌を撒いて移動箱に馴れてもらえるようにしました。
しかし、普段は大らかな性格のグミも見慣れない移動箱にはかなり警戒してしまい、結局中に入ることは一度もありませんでした。
(顔だけ入れて餌を食べています)
そこで、ダチョウ舎とシマウマ舎の距離が近いこともあって移動方法を変更し、グミに飼育係が付き添って一緒にシマウマ舎まで歩いていくことになりました。移動方法を変更してからは餌をあげながら飼育係が体を触ったり並んで立つことに馴れさせて、必要な道具や当日の流れを考えながら移動日に向けて準備を進めました。
そして引っ越し当日の7月1日(休園日)を迎えました。なるべく普段通りの動きをしてグミを不安にさせないようにしながら一緒に部屋に入り、餌を食べているところに素早く黒い布を被せました。鳥類は目隠しをすると動きが落ち着きやすいので、今回の引っ越しでもグミが途中で暴れるのを防ぐために布で目隠しをしました。
目隠しをした後は5人の飼育係がグミの体を抑えながら、シマウマ舎に向けて慎重に出発しました。
（ダチョウ舎を出発）
(園路に走り出さないように軽トラックでバリケードを設置)
グミは初めての移動で戸惑っていたのか途中で何度か後ろに下がろうとしましたが、その度に動きを止めて落ち着くのを待ち、ゆっくりと歩いていきました。
そしてなんとかシマウマ舎に到着。グミは到着直後に少しバタつきましたが、その後は落ち着いている様子が確認できたので無事に移動が完了しました。
(下がろうとするグミを抑える様子)
(シマウマ舎にグミを収容)
(移動直後のグミ)
動物と一緒に歩いて別の獣舎に引っ越しするのは初めての経験だったので緊張しながらの作業でしたが、先輩飼育係の方々のサポートがあったおかげで無事に移動することができました。
グミが皆様にお会いできるのはしばらく先になってしまいますが、シマウマ舎での暮らしの様子をブログでお届けしたいと思いますのでぜひご覧ください！
飼育展示係 岡﨑