更新日:2019.11.21シロトキのニューフェイス
更新日:2019.11.21
シロトキのニューフェイス
バードケージには、5種類のトキの仲間が飼育されていますが、そのうちの1種がシロトキです。
翼の先の黒色以外、名前のとおり白い羽毛に覆われています。
そばに写っているのは、ショウジョウトキです。色は、鮮やかな朱赤色ですが、シルエットはとてもシロトキに似ていますよね。それもそのはず、とても近い種類と言われ一部には同種とする考えもあるそうです。
現在シロトキは雌雄1羽ずつ飼育していますが、新たに若い雌が1羽仲間入りすることになりました。
鳥の輸送には、段ボール箱が使われることが多いので、こんな風に梱包されて野毛山動物園に搬入されてきました。
さて、どんなシロトキがやってきたのでしょうか?
ワクワク、ドキドキしながら箱の中から取り出すと・・・
あれ、白くない!
どこかで頭にススでも付けてきてしまったのでしょうか?
いえいえ、実はシロトキの雛は灰色の羽毛に覆われていて白くないのです。
このシロトキは去年の7月に孵化した幼鳥なので、まだ頭から首にかけて雛の時の色が残っているのです。
このトキは、卵の時から飼育員が孵卵器に入れて温め、孵化した後も飼育員から餌をもらって巣立ちをした個体です。そのためか、新しい環境にさほど怯えることなく、掃除に入ってもバタつかず落ち着いていました。餌も早々に食べてくれたので、しっかり糞も回収でき、感染症などの検査も順調に進みました。検査結果に問題がなければ、バードケージの仲間たちと合流になります。
シロトキのニューフェイスが見られるのは、きっともうすぐです。灰色の頭をしたシロトキに会える日を楽しみにしていてください。
(飼育展示係 尾崎)