更新日:2020.04.23常緑樹の落葉
更新日:2020.04.23
常緑樹の落葉
野毛山動物園にはいろいろな木が植えられています。これらの木の枝は「せん定」で枝を切ると動物の餌に使うことが少なからずあり、動物の飼育に携わる職員たちもどんな木がどこにあるかをけっこう把握しています。
餌となる木は大きく分けて常緑樹と落葉樹があり、落葉樹であるソメイヨシノ(桜)の葉はやわらかくて草食動物たちにも人気です。わたしたち「ヒト」も桜餅で食べることができるくらいです。動物たちに人気ですが秋には葉が枯れたようになって落ちてしまい、冬の間は葉のない木として過ごします。
一方で、常緑樹は冬の間も枝に葉をつけているので、冬の間は木の葉を食べる動物の餌として重宝されます。動物は桜の葉ほど好きではありませんが、食糧のひとつとしてトウネズミモチなどの葉を食べます。
秋は紅葉が目立って落ち葉もたくさんあるイメージですが、4月ころには常緑樹もたくさん落ち葉を落とします。春には新芽が出て、入れかわりに古い葉を落とします。今頃の園内は落ち葉が結構ある時季なのです。
そして、ペンギンのプールや床にも落ち葉が降ってきます。先日は桜の花びらを頭に乗せていたペンギンたちですが(公式Twitterに動画あり)、今度は落ち葉をおなかにつけていたりします。
ペンギン「あ、遊んでくれる人だ、近くに泳いでいこう......」
職員「待って!葉っぱついてるから写真撮る!水に入らないで!」
ペ「わかりました待ちます」
ペ「待ってます」
ペ「まだ?」
職「もういいよ」
フンボルトペンギンのおなかに落ち葉がつく理由については以前のブログをごらんください。
[桐]