更新日:2016.05.30産卵、孵化、その手前?・・・
更新日:2016.05.30
産卵、孵化、その手前?・・・
先日園内で17年ぶりくらいにオオミズアオを見つけました。青みがかった白の美しいガでございます。薄暗くなった園内の茂みにこんなガを見つけ、興奮して写真を撮りまくりました。この幽玄の美を分かってもらえる職員が他にいないのが少々悲しいところでございます。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
爬虫類館の管理通路で飼育しているハミルトンガメも産卵しました。現在孵卵器で温めています。2009~2012年にかけて4年連続で繁殖していたのですが、爬虫類館のリニューアル以来しばらく繁殖がストップしています。今年は子ガメが見られるでしょうか。
そして3月末以来何度か交尾していたヨウスコウワニのメスのお腹が大きくなってきました。ただ私もヨウスコウワニの繁殖は初めてですので、よく食べるので餌を多く与えているが故のおデブさん状態なのか、はたまた卵が育ってきているのかいまいち判断がつきません。卵ならそのうち食欲がなくなってくるはずなんですが・・・。
そしてヘサキリクガメ3頭目の子ガメが孵化しました。孵化まで150日かかりました。カメの仲間の多くは卵を温める温度で性別が決まる温度依存性性決定というシステムを持っています。それを調べるため、2月と3月に孵化した子ガメは30℃で卵を温めていましたが、この子ガメは28℃で温めました。これでこの子ガメの性別が分かればヘサキリクガメの温度依存性性決定のデータが取れます。ただ・・・、ヘサキリクガメって性成熟するのに30年かかるんですよね。もう少し早くオスかメスか分かるかもしれませんが、いずれにせよ20年近くはかかるでしょう。私はもう定年退職していますね。