更新日:2015.06.06キバラクモノスガメが孵化しました
更新日:2015.06.06
キバラクモノスガメが孵化しました
さる5月27日、キバラクモノスガメの子ガメが1頭孵化いたしました。
卵は昨年の9月15日に産卵されたものです。きちんと掘って埋めてありました。ただ、親ガメが産卵後、脚でならして、すこし押さえつけるような行動をするので、朝出勤後の巡視の際、床材が不自然にきれいになっているので分かりやすいんですよ。掘り返すと1個の卵が出てきましたので、取り上げて孵卵器に入れました。
キバラクモノスガメの卵は、時期や時間ごとに温める温度を変えて人工孵卵をしなければなりません。昨年の子ガメを孵した時の温度よりも少し下げて、最初の2か月は12時間30℃、12時間26℃に設定し、次の2か月は24時間24℃、そしてまた12時間30℃、12時間26℃ で孵化するまで温めました。写真は温め始めて5か月くらいの時です。ようやく血管が確認され、子ガメが中で育っているのが分かりました。そこからがまた長かったです。
休み明けに朝一、爬虫類館に行ってみるとご覧のとおり、卵が割れておりました。子ガメが見当たらないなと人工芝をひっくり返したところ・・・。
下に隠れていました。卵黄がまだ体内に残っているため6月4日現在、まだ餌は食べていませんが、既に爬虫類館で展示を行っています。ただ、昨年の子ガメ同様、1日の大半(というかほぼすべて)を床材の土の中で過ごしています。甲羅の一部がほんのちょっと見えることがあるくらいですが、間もなく餌も食べ始めると思いますので、ぜひ皆さん会いにいらしてください。