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ついに! ヘサキリクガメ産卵の写真

更新日:2014.10.19ついに! ヘサキリクガメ産卵

更新日:2014.10.19

ついに! ヘサキリクガメ産卵

同居させたヨウスコウワニのメスが、ちょっと食欲減退気味で口の中にアジを入れてやらないと食べず、毎日やきもきしている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

本来であれば同居シリーズ最終回のはずだったのですが、うれしくてもう黙っているのも限界になってきましたので皆さまにご報告させていただきます。ヘサキリクガメが産卵しました!



昨年、仮設爬虫類館に引っ越しをする前にサンルームで交尾をしておりました(2013年5月)。獣医に見てもらって精子の運動性が高いのも確認していたのですが、夏に引っ越して以降、結局産卵しませんでした。仮設爬虫類館でも今年の5月ごろ何度か同居させましたが、交尾は確認できておりませんでした。写真は昨年の交尾の様子です。



そんなわけでまったく産卵を予測してはいなかったのですが、引っ越してきてからしばらくして、メスが餌を残すことが1~2週間ほど続きました。週に2回しか餌を与えていないので、普段でしたら完食するのにどうしたのかなと思っていたのですが、卵かもしれないからレントゲンでも撮ってもらおうかなと思っていたら、ある日後ろ足でコンクリートの床を掘る行動が見られました。これはまずいと土の床である展示場に移したところ、次の日に穴掘りを始めました。



少し見づらいですが、尾から粘液が出始めてすぐに・・・。



ポコンとひとつ、産み落としました。今回はこの1個のみです。土を浅くしか掘っておらず、埋める時に割りそうだったので即取り上げて人工孵卵を開始しました。



そんなわけで現在、ヘサキリクガメ、キバラクモノスガメ、インドホシガメ、リュウキュウヤマガメと4種の卵を温めております。ヘサキリクガメは長いと孵化まで9か月くらいかかるそうなので、またまた首を長くして待つ日々が始まりました。