更新日:2015.07.02かつおぶし
更新日:2015.07.02
かつおぶし
タイトルを読んで「なんだこりゃ」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、タイトル通りです。
動物にかつおぶしを与えてみたのでその様子をご紹介します(なんで与えたのか経緯は秘密です)。
ご覧の通りかつおぶしです。
スーパーなどでよく見かける削り節ではなく、そのままの状態で園内の猛獣たちに与えてみました。
まずは、インドライオン(ラージャー:オス)から・・・
匂いを熱心に嗅ぎ・・・
「んがっ」
また嗅ぎなおしては・・・
「んががっ」と険しい表情になります。
こんなことをしばらく繰り返していました。
ちなみにこの行動はフレーメンと呼ばれるものです。
全部説明すると説明が終わる頃には、だれもブログを見ていないと思うのでざっくり説明すると、
とてもよく匂いを嗅いでいる状態です。
ラージャーは匂いを嗅いで満足したのか、この後かつおぶしには触れませんでした。
実はアムールトラ(メイメイ:メス)にもかつおぶし与えたのですが、園内広報担当のカメラ技術が乏しくすべての写真が過度にぶれてしまっていたため割愛します。
言葉で説明すると、メイメイもラージャー同様匂いを嗅ぐだけ嗅いでそのあとは放置していました。
最後にツキノワグマ(サンペイ:オス)に与えてみると・・・
展示場の奥まで持っていき、よく匂いを嗅いだのち・・・
体を熱心にこすり付け、その後猛烈な勢いで食べていました。
体にこすり付ける行動は、食肉目で多くみられる行動で、獲得した獲物に自分の匂いをこすり付け独占しようとしていると考えられています。
サンペイは器用なのか不器用なのか匂い付けする際は両手で抱えながら首すじに擦り付けるのですが、きづくと鰹節は彼方へ放り出されています。自分で放り出したことに気付いていないのか何も持っていない両手を熱心に首筋に擦り付けるのはとても愉快な光景です(なんも持っていないのに気付くと慌てて取りに行きます)。
ライオンもトラもクマも普段与えることのないものを手に入れ、いい刺激になったのではないでしょうか
飼育展示係 大滝