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またある日のできごとの写真

更新日:2015.04.29またある日のできごと

更新日:2015.04.29

またある日のできごと


この動物が何か分かりますか?
これはヒナコウモリというコウモリの一種です。

この子は今年の2月に鶴見区で保護されました。
マンションの10階で干していた傘にくっついていたそうです。

保護時の体重は15.8グラム。そこから順調に体重を増やし、4月の中頃には約2倍の30グラムにまでなりました。
元気もあり、暖かくなってきたのでそろそろ放野しようと職員で話していた矢先の出来事・・・
ヒナコウモリは2頭のお母さんになっていました!


ヒナコウモリは秋に交尾し初夏に1~3仔、多くは2仔を出産するそうです。
保護した時にはもうお腹の中に赤ちゃんが居たのですね。
コウモリは人間と同じ哺乳類で、子供はお母さんのお乳を飲んで育ちます。
授乳期間は約35日で、出生仔は生後5~6週間でほぼ親と同じ大きさになります。

お母さんはお乳を出すために今ミルワームや昆虫をせっせと食べています。
ちなみにミルワームとは動物園で色々な動物に与えている幼虫です。(虫が苦手な方はご注意ください・・・。)


生後5日目の写真がコチラ。


すくすく育って、今度こそ親子そろって放野出来るといいですね。

(飼育展示係 熊倉)