更新日:2015.01.24トラにも大きい肉を
更新日:2015.01.24
トラにも大きい肉を
いきなりかじっている写真です。この時は外の運動場に大腿骨を置いてメイメイを外に出しましたが、くわえて展示場をふらふらした後すぐさま寝室に戻ってきました。
メイメイは好きなおもちゃや気になるものはとりあえず寝室に持ち帰る個体なので、与えた大腿骨も気になったのか寝室に持って帰ってきたようです。
寝室の床に置き、器用に前肢で大腿骨を押さえると「ぺろぺろ」となめています。
大腿骨に対して隣室のライオンとは異なるアプローチをしています。
「ぺろぺろ」 「ぺろぺろ」 と次の瞬間・・・
渾身の力でかみます。これでかじりとった軟骨や肉片を食べます。「ぺろぺろ」と骨をなめていたのは骨にこびりついた肉を少しでもはがそうとしていたようです。ネコの仲間の舌は糸状乳頭と呼ばれる突起が無数についているので(ネコの舌がザラザラしているのはそのためです)、舌を上手に使って骨にこびりついた肉を食べることができます。
そして、また「ぺろぺろ」と骨をなめだします。
隣室のライオンのように若い個体なら力づくで食べることも可能かと思いますが、メイメイのように年老いた個体(今年で18歳)だと顎の力も弱く、また歯もだいぶすり減ってしまっているので、少しずつ着実に食べられる方法をとるようです。
翌朝、いつもより眠たそうにしていたので、どうやら夜遅くまで骨をかじっていたようです。
食べづらい形状の餌でしたが、メイメイにとって良い刺激になったかと思います。
これからも不定期ですが大腿骨を与えていきますので、偶然その場に立ち会えたらライオンとの食べ方の違いをご覧になってください。
飼育展示係 大滝