更新日:2020.12.25ラッキーがやってきた日(獣医Ver.)
ラッキーがやってきた日(獣医Ver.)
先日、盛岡市動物園からシマウマのラッキーが入園しました。
少し前に担当がブログでやってきた日の様子をご紹介してますがご覧いただけましたでしょうか?
(本当は担当のブログがアップされてすぐ書くつもりだったのに、マメな担当とは違い気づいたらずいぶん遅くなっちゃいました...)
前のブログでヘルメットをかぶり、作業をしているのは飼育員の皆。
そんな中我々獣医は何をしているかというと...
温かく見守ってます。
とこんな写真を見ると獣医は搬入にはかかわってないの?となりますが、そんなことはありません。
実は搬入前に色々準備をしていたりします。
それは万が一に備えて。
搬入や搬出の際は、出す方も、輸送する方も、受け入れる方も最大限の注意を払って準備をして、当日作業を行います。
けれど相手は動物。何があるか分かりません。
輸送箱の中で暴れたら、けがをしたり、足を痛めり、体調を崩してぐったりしてしまったり...という可能性はゼロではありません。
そして、処置が必要な状況になった時、シマウマのような大型の動物は麻酔をかけるしかありません。
そのため、動物の搬入や搬出前には、いつも万が一に備え麻酔をかけることも想定して準備をしているのです。
事前に麻酔や緊急薬の量を計算した麻酔手順書を作成し、
空気銃の動作点検やシリンダー(投薬器)も確認して、
と事前準備は怠りません。
そして、当日は
動物が落ち着いてますように
搬入作業がスムーズに進みますように
と心の中で祈りつつ、
でも何か起きたときにはすぐ動けるようにと搬入作業部隊を応援しながら温かく見守っている、というわけです。
今回のシマウマの搬入作業、先のブログを読んでいただければわかるよう至極順調に進み終了。
準備は無駄になったね~なんて嬉しい文句を言いながら獣医は撤収するのでした。
(飼育展示係 百武)