更新日:2021.03.26春の野草祭り
春の野草祭り
春らしい気候の日が増え、園内では朝夕にウグイスのさえずりが聞けるようになってきました。ソメイヨシノもだんだん開花しています。
爬虫類館脇の階段を通って猛獣舎前に降りるとソメイヨシノの花を間近で見ることができるのでおすすめです。
(ソメイヨシノ)
この時期になると園内でも様々な野草が見られるようになります。
タチツボスミレやカジイチゴのように綺麗な花を咲かせるものも多いので、園内を歩く際に植物に注目してみることをお勧めします。
(タチツボスミレ)
(カジイチゴ)
私が担当しているダチョウ舎の周辺にも様々な野草が生えてきました。
この冬は鳥インフルエンザが猛威を振るっていたため感染対策として消石灰を撒いたので草は枯れてしまったと思っていましたが、なんとか無事に生えてきてくれて安心しました。
(シロツメクサ)
(カラスノエンドウ)
(ハコベ)
草食動物のダチョウにとってこれらの野草は旬のごちそうです。
そこでおやつ程度ですが「グミ」に野草の食べ比べをしてもらいました。
まずはカラスノエンドウ。昨年種を採取して撒いてみたものが無事に育ってくれました。
お味のほどはどうでしょうか?
(食が進まないグミ)
残念ながら「グミ」の口には合わなかったようで、ちまちまと微妙な顔で食べていました。
続いてはシロツメクサ。こちらは昨年あげた際に大喜びで食べていました。
(口いっぱいに頬張るグミ)
やはりシロツメクサは好物なようで、ほとんど一口で食べきってしまいました。
最後はハコベ。ハコベも大好物で、普段から爬虫類用に購入しているものをおすそ分けしてもらっています。新鮮なものをあげたらきっと喜ぶはず。
(夢中で食いつくグミ)
予想通り一心不乱に食らいついていました!
やはり鮮度が良い方が美味しいのでしょう。
これから梅雨に向けてどんどん草が茂っていくので、新鮮な野草を楽しんでもらおうと思います。
なお、野草を与える際は飼育員が図鑑などで毒性が無いことを調べたうえで与えています。
園内には毒草も生育しているので、園内に生えている植物を採取して動物に与えることはご遠慮ください。
(飼育展示係 岡﨑)